まい

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのまいのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

あの劇場内で、途中からあんなに冷めてしまったの、絶対に私一人で落ち込んだ。

やっぱり「劇場版」と名のつくものが苦手かもしれない。
テーマの大小に関係なく、どこか日常の片隅にあったものが、
劇的に、壮大に、描かれ、表現されることでとても俯瞰的に見てしまって、
その度に一人スクリーンの外に取り残されてしまった。


序盤でその出現を疎まれていた電話が活躍したり、それによって時の流れとともに廃れていった手紙が、世代を超えて、ずっと先の未来の人々の思いを繋いだ、というのはとても好きだった。
あとやっぱり、タイトル、サブタイトルの出し方がすき。

少佐とヴァイオレットの「あいしてる」
この作品の核である、この「あいしてる」が自分の感じていたものと少しズレていたのが何より辛くて、そもそも作品は作り手の物なので、自分の解釈が間違っていたに他ならないけど、
もうそれがとにかく悲しかった。
父性100だとは思ってないけど、70くらいは父性、というか人間としての愛だと思っていたので、それがこれから先どんな愛に変化して、育まれようとも現時点ではそれであると勝手に思っていたので、そうではない「あいしてる」を感じ取れてしまったのが、本当に、勝手に悲しかった。


なのでとにかく、ヴァイオレットちゃん本当によかったね、としか言えない。心から、本当によかったね。
まい

まい