Ryo

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのRyoのレビュー・感想・評価

4.8
素敵。疲れてたのもあって、何年分もの疲れがじょうかされた。京アニ大好きすごい。本当にこのご時世わざわざ映画館に足を運んでよかった。
このアニメは毎話毎話必ず泣いてしまうけど、子供のシーンがこれまでの映画館で一番滝泣きした。あんなんで泣かへんやつ人間ちゃうわ。映画館のそこら中で鼻を啜る声がどこからともなく聞こえた。俺も引くくらい泣いた。良すぎる。しっかりと、本編13話分からの伏線から導入で映画が始まり、丁寧に脚本が練られていた。決して大ヒットしたからテキトーに作ったのではなく確実にファン期待を裏切らず、ハートを射抜いたと思う今作。

ラストの抱き合うシーンが妙にリアルな間の取り方でまるで実写化映画を見ているかのような感覚に陥った。このシリーズの素晴らしいところは誰もがメインキャラのヴァイオレットの気品、素直さ、経歴、ルックスの魅力に虜になってしまうところではないだろうか。それに負けず劣らずの京アニ技術の結晶、作画、背景、物品、日光の輝き、影のディテールが際立っている。ほんとになんで世界的にも技術の高いアニメーション制作会社があんなことにならなくてはならなかったのだろうか。亡くなった方の中に、この作品に携わった方々もいると思うと無念で胸がはち切れそうになります。戦争や、殺人で奪ってよい人生なんて存在しない。

ヴァイオレットの自動手記人形みたいな誇らしい人と人の心を繋ぐ素晴らしい仕事、俺もしてみたいな。

アニメーションでここまで高評価をつけたのはクレヨンしんちゃんオトナ帝国以来。まだヴァイオレットエヴァーガーデン見たことない人は是非是非1話だけでも良いからネフリで見てほしい。
Ryo

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