風来のリヨナ

TAU/タウの風来のリヨナのレビュー・感想・評価

TAU/タウ(2018年製作の映画)
4.0
喋るセキュリティホール

突如として謎の施設に連れてこられて気が付いたら檻の中のジュリアさん。ピッタリとマスクで口を塞がれていて言葉は発せず…うなじの辺りに謎の機械が埋められている…。同様の状態の先住者が数名…。

そんな状況からどうにか機転を効かせて抜け出たジュリアだったが、立ち塞がったのは施設の謎の男と絶対安全AI・TAU。万事休す…と思いきや並外れた決断力、直感力、知能を買われ実験に協力することになり…みたいな。



あ〜あれね、あの最近よく見かけてた…こんな話だったっけ?と思いながら観終わって、あれは『TAR』だと気付いた、AI交流ありの脱出スリラー!

最初から即断でハサミをギッて「警察なんか来ねえよ!」と宣言。一瞬で檻の爆破までこなして見せるジュリアが賢くて逞しい系なのでストレスが皆無!この時点で脱出物として素晴らしいですが、逆に能力を敵が買ってくるのが良いな〜と思いました。

そしてやはり目玉である興味津々ちょろちょろ人工知能のTAUくんがめちゃくちゃ可愛く、「それなに!それもなに!」系のあほボーイなので、この手の懐っこいAIが好きな人なら確実に好きな作品。

少々中弛みするものの、無駄に尺は取ってなくスッキリ観られるのもポイント高いですね。良いAIだ…

個人的に気に入ったのは、お掃除ドローンくんたちの可愛さ、キューブ飯です。
風来のリヨナ

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