レオ

凪待ちのレオのレビュー・感想・評価

凪待ち(2019年製作の映画)
5.0
めちゃくちゃ良かった…!
サスペンスというより、人間の堕ちていく姿やそれを照らす光を描いている作品。

逮捕寸前の友人の最後の電話相手に選ばれたり、印刷についての知識もきちんとある様子だったし、奥さんの夢を笑わない所とか、死体発見現場で自分の感情が先走りそうなのにまず娘の名前を叫ぶ所とか、義父の船を取り戻したり、凄く人間として真っ直ぐな人なんだなぁと感じた。

だからこそ、自分が情けなくて悔しくてしょうがないんだよね。
ギャンブルに走ってしまうことや酒に溺れ暴力沙汰を起こし、人に騙され続ける自分が。
自分のことが大嫌いだから人からの優しさを突っぱねちゃうんだよな。

娘とのシーンは全部好きだった。
いぇーいって手を叩くところとか、婚姻届にサインしてってペンを何回もぐいぐいする所とか。かわいい。離れないでよ!のシーンもかなりよかった。
義父とのシーンも全部好きだった。
船の鍵?をグッと握りしめるシーンがダントツ。言葉なしで伝わる。かっこよくて温かい

ただ、リリー・フランキー出てきた時点でネタバレだろ!とは思った。
レオ

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