凪待ちのもずめのネタバレレビュー・内容・結末

ポスターはなぜ「なぜ殺したのか、誰が殺したのか」にしたんだろう？
この物語、そこについて全く語っていないし誰も話していないのに。
配役で犯人判っているようなものだったけど、それにしても助けてくれすぎるので違ってくれと思ったらやはり…。
最後の顔怖すぎる。お祭りの優しさなんだったんだよ。
父親や彼氏にどんな気持ちで接してたんだ。

前から人気者で綺麗な亜弓に気があって、1人で歩いていたから声をかけたけど喧嘩したばかりでイライラしていた亜弓にあしらわれぷっつんして殺したんだろうか。
でもあそこまでボロボロになるくらい…つらすぎる。

終始クズで、堕落したおじさんを見事に演じている香取慎吾。
自暴自棄になり自傷行為のように暴力やギャンブルに走る姿が続くので見てて辛くもあるのだけれど、お金盗んでた同僚を走って追いかけるシーンはかろやかすぎて「ジャニーズ！！」ってなった。
さすがです。

恒松祐里が相変わらず素晴らしい。
お父さんと赤ちゃん見るシーン素敵だったので、お父さんとうまくやっていくのかなとも思ったけど……まああんなに若い奥さんと新しい家庭を築く父のところには居づらいよね。

白石和彌は暴力描写やホラーのような怖いシーンもよくあるけど、これは少なめで悲惨なシーンも他の映画ほどではなかったかな。
白石和彌の中では静の映画だったように思う。