風来坊

ドクター・スリープの風来坊のレビュー・感想・評価

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
3.5
冒頭の映像に懐かしさを感じ、その後の展開に期待が膨らみました。前作の母親役のシェリー・ディバルさんに上手く寄せた母親役もが良い感じでした。時間軸や経過がよく分からないまま淡々と進む。中盤になって主人公が3人で三者の視点で物語が語られているのかとやっと気付きました…。

これは前作と同じホラーテイストの作品を期待してはいけなかったですね。
個人的には前作とは別物かなという印象。
超能力というか霊能力というか、そんな能力のサイキックバトルみたいな展開。

終盤になってあそこに行くと前作のオマージュ満載というか最早パロディみたいになります。
ジャック・ニコルソンさんのそっくりさんなんですかね…頑張っているとは思うんですがやっぱり違和感(^_^;)

レベッカ・ファーガソンさん演じるヒッピーかぶれビッチが悪役として際立っていました。お仕置き少女も良い感じで彼女等の余裕こいた表情が消える瞬間が好きでした(笑)

こちら側の能力少女はなんか生意気過ぎて好きになれずあまり応援したいようにならない…。
ユアン・マクレガーさんは相変わらず甘い笑顔が魅力的。髭はやはりない方が良いですね。

もう少しホスピスでドクタースリープとして働くところを見たかったですね。老人との精神論的な会話は温かみ感じて良かったので。
「ITイット」を観たときにはそれほど長くは感じませんでしたが、本作はかなり長く感じました…。ホテルまでたどり着くまでに時間を掛けすぎのような。

個人的には思っていたものと違い面食らいましたが、それでもホテルでのシーンは懐かしさ補正もあってテンションが上がりました。
能力使用時のファンタジックな映像も面白い。
終盤は前作が好きな人には嬉しいのではないでしょうか。物足りなさもありましたが、まあまあ楽しめた作品でした。

まとめの一言
「連中は飢えている」
風来坊

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