これはスターウォーズみたいな映画だな
見終わった後の感覚を一言で言うならそんな感じ。
前作をエピソード4~6とするならば今作はエピソード1~3
それくらい別物です。
2時間オーバーの大作だけれど間延びしてる感覚は一切なくて、その点サクサクと進むのは良かったです。
ストーリーは前作にしがみつくことなくオリジナル要素満載だったのだけれど
シャイニングってそんな能力だったのね・・・・・・。
そんな気持ちになりました。
まさにこれはスターウォーズ現象だと思いました。
4~6を信仰する人達からすれば1~3は超能力バトル。
けれどしっかりストーリーはつながっているからモヤモヤするという・・・・・・。
ちゃんとジェダイとシスみたいに善悪はっきり分かれてたし
ただ個人的には楽しめました。
演出は前作のオマージュがふんだんにちりばめられてて楽しかったし
ストーリー自体も理解に苦しむ物じゃなかったです。
敵も個性がしっかりしてて(割とアホだけど愛せる)面白いです。
音響も前作の要素がありつつしっかり今作に合わせて驚かせるタイミングなどバッチリ最適な音が飛んできます。
これは劇場で感じてほしい。
難点を挙げるとすればスターウォーズと同様に好き嫌い分かれそうって事です。
前作が名作だっただけにその呪縛から逃げ切れていない印象があります。
寄せるならがっつり二番煎じみたいなのをやっても良かったし
逃げるなら名前だけ拝借した別作品を作ってもいい
そのどちらもせずに前作の要素を混ぜたハイブリッドシャイニングを作っているためか
もしかしたら前作のファンで怒る人がいるんじゃないかな・・・・・・と思ってしまいました。
シャイニングを「歴史的名作だ!!ホラーの超大作!!!」と強く信奉する人は観なくてもいいかもしれません。
それでも観る際は「これはドクタースリープという単独映画です」と思いながら観るといいと思います。
おすすめできるかと言われれば「面白かったよ、観たければ観ればいいんじゃないかな」って答えると思います。
そんな映画でした。