ダミアン君に恋してる

ドクター・スリープのダミアン君に恋してるのレビュー・感想・評価

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
4.5
\\おかえり、ダニ~~~♡♡♡//

マイク・フラナガン監督、やってくれちゃいましたね!!!!!
期待を込めて待ったかいがありました。

オマージュリスペクトの嵐から成る
*☆シャイニング・マジック*☆

鑑賞後にパンフレットやネット上に書かれているトリビアやストーリー紐解き文面を漁るように激読。自分の知らない事柄、本編を観ただけでは気づけなかったポイント達に目からうろこ。随所に本作への愛を感じられ、本格的に面白く、かつ計画的に彩られ、はるかに完成度の高い完結作品となっていのだと改めて気づかされた。

オーバールックホテル自体がモンスターなら、この映画『ドクター・スリープ』の存在自体がもはやモンスターなんじゃないの?
ほら、映画や小説の世界で描かれるような非日常に潜むモンスターとかって、登場人物たちが邪悪な彼らの存在を信じていようが信じていまいが彼らは必ず存在するわけで。

本作で言えば『ドクター・スリープ』を気に入ろうが気に入らまいがこの映画は必然的に存在している、これからも永遠に存在していくわけで。受け入れるか受け入れないか以前の問題を覆した、"常人の理解を越えた映画"だというのが私の一番の感想かな。

スタンリー・キューブリックの映画版、ミック・ギャリスのTVドラマ版、スティーヴン・キングの原作(私は未読なので情報から推測)の3つの大事な要素を上手いこと引き継ぎミックスさせ、続編として完成させてある事に終始圧倒される。

いくつもの顔をもつ『シャイニング』がたどり着いた境地がここに。

設定上は「シャイニング=特殊能力」となっているけれど、私は「シャイニング」は結局のところ「大切な人へ贈る、最期の輝き」を指しているのだと感じた。特殊能力が無くても、誰かは誰かにとってのシャイニング(大切な人)で、最期まで皆独りじゃないんだよ、っていう愛あふれる温かなメッセージに感動。それが、死期を悟るご老人たちに心寄り添う”ドクター・スリープ”という概念にも繋がっているんじゃないかな。

ダニー・トランスは死後の世界の代弁者として私たちに安息と希望と永遠の幸せを与えてくれる。

もっと言いたいこといっぱいあるけど、おおまかにでも本編のシーン一つの様子を書いただけでネタバレになると思うな。それだけ、ラストシークエンスに向かうまでの流れが巧みに丁寧に描かれているから、どのシーンをとってみてもその大切さを洩らしたくない。

という感じで、本作初鑑賞のお楽しみパーセンテージは、皆さんそれぞれが今抱いている想いから派生していく気がするよ♪

私の場合、新作映画を観た!というよりも、昔からずっと不動に存在し続けている、博物館や美術館で展示されている世界的に貴重な歴史的絵画や書物を目の当たりにしているようなそんな不思議な感覚さえあったなぁ。

エンドロールでは作品の幻想的な世界観を残すようなBGMにニヤニヤ止まらず♡本作が私の中に穏やかに沁み込んできた瞬間だった。

そして、今回完全に分かったのは、私は本当にスティーヴン・キングが生み出す世界が大好きだということ。

真のシャニラー(?)目指して、まだ未読である原作「シャイニング」「ドクター・スリープ」にも足を踏み入れなければ…っ♡

*☆Keyword*☆
『Live on, Shine on』