もう上映が終わりそうな頃合いで、ガラガラの中一番うしろの席にたくさんの男子高校生が陣取っていたけど、多分キャーキャー盛り上がれるホラーと思っていたんだと思う。ところが、それ系じゃない、しかも3時間近くもあるってことで、終わった後は会話もなく放心していた。それもそのはずで、途中から飽きたよ、私は。まさかの超能力対決ということで、そういう転換はいいんだけど、勝負がどっちに転がってもいいんだね。最後のサービスシーンもジョークみたいなもので、あれは笑った方がいいのかもしれないが、どうなんでしょう。大きなテーマとして私たちの死出の恐怖があり、その点は設定に細やかに散りばめられていて、そこが原作どおりなのかもと思ったが、だからといって興味をそそられる内容ではなかった。こういうものなら、スキャナーズが断然面白い。