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海獣の子供のいのレビュー・感想・評価

海獣の子供(2018年製作の映画)
4.6
言葉とは形を切り取って渡すような作為的なもので、受け取ったもののすべてを伝えきることはできない。こうしたテーマを人と海、宇宙を繋ぐ命のダイナミズムに乗せて描いています。このテーマの余白を表現することに映像と音楽が貢献していて、始終その美しさに圧倒されていました。アニメーション映画という形で結実させるのに相応しい作品だと思います。

これは仕方のないことなのですが、映像や音楽で惹きつけるために台詞の数が絞られている関係で、ひとつひとつの台詞が詩的かつ説明的になり、若干のみこみづらくなっているきらいがあります。ただそれを差し引いても素晴らしい作品であることは間違いありません。
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