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マチネの終わりにの夜のレビュー・感想・評価

マチネの終わりに(2019年製作の映画)
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『人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど実際は、未来日常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?』

ーーーこんな風に、言語化されて『本当だ。』と気づいた。思い返してみると確かに『過去が終わってゆく瞬間』を何度も、わたしも経験していた。人間は、記憶と記憶を結びつけたり、些細なことに意味を持たせたりするのがすきなのかも知れないね。それはとても面倒な習性で、それ以上にとても愛おしい行為だ。自らをしあわせにも、ふしあわせにもしてしまうものだけれど、そんな生活のなかで小さな記憶を繋いで、なんでもない日常のいちぶを『幸福』にするひとたちを愛していきたい。

映像も素敵だったけど、やっぱり文字で触れるほうがすきでした。
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