くろさわ

マチネの終わりにのくろさわのレビュー・感想・評価

マチネの終わりに(2019年製作の映画)
3.9
天才クラシックギタリスト蒔野聡史とフランスの通信社で働く小峰洋子は出会った時から
お互いに運命を感じていた。しかし、小峰洋子にはフィアンセがおり、ある出来事を境にすれ違ってしまう二人。
たった3回の出会い、それが人生で最も愛した相手だった。大人の恋愛物語。

福山雅治のアーティストの雰囲気や石田ゆり子もジャーナリストの感じも良かったが、最も印象的だったのはマネージャーを演じた桜井ユキ。
携帯を取りに行った際の騙すシーン、嘘をつくシーンの緊張感、「あーあ」と思わされる場面も素晴らしかった。

「未来は常に過去を変えている」というセリフには今まであまり言葉にできなかった想いをうまく表現しており、非常に感動させられた。

また、劇中に流れるクラシックギターの曲が良かった。メインのテーマとなる「幸福の硬貨」という曲は非常に心地よく、映画の雰囲気とマッチしていた。

映画か小説か片方良い作品はよくあるが、両方素晴らしく、両方見たほうがいいと感じたのは初めてかもしれない。