原作を読んであまり好みのストーリーではないのはわかっていたのだが、予告編で流れる「大聖堂」を聴いてクラシックギター好きの血が騒ぎ鑑賞。
先ず、福山雅治が演じる蒔野の言動が生理的に無理。「君が死んだら、僕も死ぬよ」なんて言葉好きな人に言われても嬉しくないのだが、会って2回目の男性に強引な口調で口説かれているの、中々にホラーだ。
石田ゆり子扮する洋子も、そんな陳腐な台詞で揺らいで心動かされる程の大きな愛情の芽生えがあったとは、そこまでの流れでは到底理解出来なかった。
あと蒔野が毎回リサイタルの度に「大聖堂」を弾くのだが、流石に飽きる。
加えて言うと世界的スターと称される程のクラシックギタリストの代表曲にするには弱く無いか?
福田進一さんのギターは綺麗だが、
テンポもゆっくりだし正直あまり蒔野という役の演奏に合っているとは私は思わなかった。
と、文句ばかりつけて純粋にロマンチシズムに浸れない私自身にげんなりした鑑賞後でした(-.-;)