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アルキメデスの大戦のRaRaRaのレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
4.2
天才数学者というよりは現代の合理性を持つ菅田将暉が当時の日本人の精神主義を批判していく。
そんな合理的な菅田がアメリカに向かわず日本に戻ってくる姿に感情移入せざるを得ないが、その合理性を欠く行動がラストで大和の建造につながる脚本がうまい。現代人たる菅田も最後に菅田の横に並ぶ軍人も観客も同じく合理性を欠き「負け方を知らない」日本人であることを突きつける。

鶴瓶演じる社長が語る「商いで世界と戦う」というのは高度経済成長で達成されるわけだが、それすら今となっては虚しい。ゴジラより断然こっち。
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