日本人の根底の意識に迫った作品だと思います。今の日本人も軍国主義時代の日本人も意識なり価値観で変わらない部分があるのだなと。
私は幼少期に呉の大和ミュージアムに行った時、大きくてカッコいいな、こんなものを昔の日本は作ったんだ、凄いなと思いました。ただ、当時は戦艦大和の末路を知らず、なぜ模型ばかりで実物がないのか、不思議に思った記憶があります。もし私が、戦艦大和が出来た時代に生まれていたならば、戦艦大和は強い日本の象徴、負けるわけがない、無敵だと思ったことでしょう。
私たち若い世代は、戦争は軍が始めたもの、悪いのは軍であるとの認識がある人が多いと思います。しかし、国民自体にも戦争を煽るような意識があったことをこの作品で感じたように思います。戦艦大和が国民の期待であり、プライドの塊であったこともまた事実です。
戦争への見方が変わった作品です。ぜひ若い世代にも見ていただきたいと思います。
戦争シーンは最初のみなので、戦争物が苦手な方でも大丈夫だと思います。
