原作未読。
アルキメデス。浮力の原理を説いた古代ギリシアの数学者。
史実を交えながら、山本五十六、戦艦大和と言った誰もが知る単語が出てくるのに焦点がその船の生い立ちということで、"戦争映画"にのしかかる重みを取っ払った、頭脳と真理を問うようなフィクション作品。
いや演者がすごい。柄本くんどっからその滑舌出るの。菅田将暉ほんと過大評価じゃなくて熱量がすごい。
どう評価されてるかわかんないけど、ところどころ当時の日本なの?って思うようなセリフ(横文字混じりだったり口調が現代っぽい)がまた戦時の重みを和らげてるのかなって印象。個人的に良き。
軍人同士のぶつかり合い。ここは見ててまぁ、日本人だなぁと感じた。平山中将の最後の主人公への触れ方が、この物語の主張部分かと。
ちょっと尺の長さに蛇足は感じた(体感的にも)ものの、まとまりはあったのと、ラストへの運びからは好評。
映画館で見るほどじゃないかもだけど、見ておいて損はない作品です。