2019/08/12
思っていた映画ではなかった分、自分好みのテーマであり、思わぬ拾い物映画という感じでした。
序盤の戦闘シーンの見応え充分な迫力とラストの楷と平山のやり取りは素直に楽しめましたし、平山の言う正論めいた理屈は戦艦を作るためのものでしかないように感じつつも、そうでもしなくては戦争や兵器開発に正当な理由をつけられないのだなと感じました。
ものを作るために悪魔に魂を売るというテーマは「風立ちぬ」に通じており、零戦と大和、どちらもその行く末が決まっているものどうし、そこまでを描くという脚本は惹かれるものがあります。
中盤の恋仲をバラされる展開はあまり必要なかったように感じたりもしましたが、個性的で魅力的なキャラクターのおかげで、全編楽しく見れました。
