あか

アルキメデスの大戦のあかのネタバレレビュー・内容・結末

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

最高に良かった。戦争物苦手とかいって見なかったこと後悔してるし、大画面で見たかったあ。私みたいな今までの戦争映画嫌いこそ見るべき映画だった。
いやそりゃそうよ。あの頃の盲目的な日本が嫌いっていってたけど、みんながみんなそうなわけないよね。それこそ型にはめた、私の一番嫌いな見方だって気づかされた感じで、割りと私にはグサグサに刺さった映画だった。本当にこのタイミングで観てよかった。ありがとうJALさん。
いや菅田将暉さんはやっぱり天才だったわ。なんであんなに一言一言魅力的に聞こえるの?なに魔法使いかなんかなの?しかも、ここ割りと決め台詞みたいなとこむしろあっさり流してたり、強弱の付け方が絶妙過ぎる。彼の演技の魅力は凄まじかった。さすがみんな大好き菅田将暉背負ってるだけあるわ。
柄本さんとどんどん相棒感でてるの最高。初めはやっぱり演技が気にくわなかったけど、そのちょっと浮いてる感が最後にはマッチしててむしろ推せる。
浜辺さんお嬢様役似合うなあ。色白くて本当に高嶺の花感すごい。衣装めっちゃかわいい。
舘さん、なぜか目にかけてくれる物わかりの良い上司っていうポジ似合うなあ。それにもまあ裏があってっていう綺麗な回収ありがとうを経て、それすらも結局菅田くん達が遠くから見てるっていう滑稽さが良かったあ。あの人が割りと軍人っていうのは読めるけど、まさか滑稽なポジションで終わるなんて、割りと私にはどんでん返し。
まさか相手の設計士が上手の上手だったとは。本当にまさかすぎて興奮する。「君も完成すれば良いと思っているだろう。なぜなら君は一度、あの船を産み出したのだから」の鳥肌すごい。いやー気持ちわかる。否定しようとして徹底的に極めたら、そりゃ愛着は沸いていくのよ。あんな天才オタクだもん、根は絶対素直だもんね。戦争のあの宗教的な盛り上がりって、それこそああいう象徴に騙されてるのと、やっぱそういうのに乗っていってしまうと気分良いってのはある。滑稽なのは分かってるけど、なんか楽しかったりする、人気アイドルにワーキャーしたいのとかと同じ感じ。人間の本質って変わらんよなあ。
いや「やまとだ」の鳥肌すごい。歴史上絶対に負けると知っているこの戦いどう終わると思ったら、まさか負けに行くのを選んでいたとは。最後の涙は本当に最高でした。
あか

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