Niylah

15年後のラブソングのNiylahのレビュー・感想・評価

15年後のラブソング(2018年製作の映画)
4.0
「What's your story?」

好みのタイプの映画だった。配信終了だからってなんとなく観たのに。今求めてたのはこんなかんじのゆるい恋愛音楽映画だった。その時の自分の気分にぴったりはまる作品に出会えるとすごく嬉しい。

今更ながらイーサン・ホークの渋い魅力に気付いた。好きだなー、こんな感じの雰囲気持ってる人。

「誰のママでもない」
アニーの何気ないこの一言に衝撃を受けた。そうだよね、この世に存在するからには必ず生物学的な父と母がいるわけで、必ずみんな誰かの“子供”なんだよね。でも、子供を持たないって選択をした場合、“誰の親でもない”んだよね。当然なんだけどなんだか正論過ぎて。今は恋愛や結婚や子供の有無などはそれなりに自由に選択できるし、誰からも強制させることなく自分が選んだ道を進むことができる、それがごく自然なことだと思う。だけど、“誰の親でもない”って面と向かって突き付けられるとなんだか衝撃。私にもどこかに母性本能?があって、世の中の大多数の人が何の迷いもなく選択している(ように見える)“親”というものを特別視してる部分があるのかもしれない。

私がアニーだったら、彼女とは違う選択をすると思う。
Niylah

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