おいちゃん

マンディ 地獄のロード・ウォリアーのおいちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

職場の人に誘ってもらったので、タイトルとニコラス・ケイジ以外の情報は皆無で見に行きました。


ドラッグとデスメタルを地獄の業火で煮詰めてぶちまけた様な画面の色と変則的なテンポの編集、突如始まるアニメパート等に次第に脳がやられていき

「あっ、今どんどん脳がダメな感じになってる気がする」

という感覚に苛まれて気分はまさに地獄のロードウォーリアーの一員でした。



大好きなコンポーザー、ヨハン・ヨハンソンの遺作がこれだと知った時は「マジかよ最高だな」という気持ちと「それでいいのか...」という気持ちの板挟み。

遺作になり損ねた「プーと大人になった僕」はさぞ悔しかろうと思います。



ニコケイ好きとしましては、緊縛され汗だくで呻き悶えるニコケイを延々長尺で映し続け、狭い部屋に放り込みひたすら感情を爆発させる様を淡々と撮り続ける姿勢に、ニコケイの演技力への全幅の信頼があった事を感じさせてくれる。
ニコケイファンには絶対に勧めたい。



とりあえず全体的に正気とは思えない展開に仮面ライダーアマゾンズやスターウォーズみを感じ、タイトルロゴ出たところで「導入長っっっ」と叫び、佐々木小次郎が持ってそうなチェーンソーや聖帝十字陵っぽいアレでツボに入った人はお友達になれるかもしれません。

しばらくは何か凄い事が起きた時に脳内でエレキをかき鳴らすのがマイブームになりそう。



エンドロールの最後で「ヨハン・ヨハンソンに捧ぐ」が出た時「あぁ、よかった。ちゃんと人間が作った映画だったんだ」と心の底から安心しました。


ドラッギー映画の皮を被ったポンコツB級風神話ファンタジーが好きな人は絶対に見逃せない一本です。

それ以外の人には全くオススメしません。
人類には早すぎます。
おいちゃん

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