ふじこ

アサシネーション・ネーションのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

街の人の半分くらいがハッキングされ、携帯やらPCやらから恥ずかしいプライベートの秘密がだだ漏れ、街中でシェアされる自体に。

最初に標的になった市長は会見の場で自殺、秘密は女装セックス?SM?みたいなの。
わたしは市政さえちゃんとしてればどうでも良いと思うんだけどなぁ、まぁ辞任するにしたって死ぬことないだろうに…。可哀想。
そっから若者たちの間でも流出するもの、それで傷つくもの、学校の校長(良い人っぽかった)までもが流出。
若者達のは、まぁありがちな男を取った取られた、アイツと浮気してたのかとかナンとか…。

でも校長のは日本と違ってて ほぉ、となった。男親は2歳くらいを境に娘にみだりに触れてはならないのか…。前もなんかで見たな、男親は娘をお風呂に入れないってやつ。日本だと5歳くらいまで入る子は居るよね…なんならそれ以上でも居るのかも。児童への性的虐待に非常に厳しい故だと思うし、自衛の為にもそうしているのだけれど、日本だとどうなのかなぁ。父親じゃないから分からないけど、非常に不躾な言い掛かりとして激怒されてもおかしくない基準と言うか…。
日本の場合は、そんな事はないもの、が前提になっているのかなー。どちらにしても、この感覚で観ると校長何も悪くなくて普通に可哀想。ポルノなんか男なら誰でも観るだろうし。

で、そうこうしている間にセイラムの街は爆発炎上。誰もが報復や恨みを晴らす為に暴力を奮いまくる。
そしてそれに反旗を翻す"自称 正義の集団"登場。正義の為なら人を殺したってOK!だって正義だから。
そいつらに目を付けられたどこぞのナードが主人公リリーが犯人だよ!通信量が異常!と拷問を逃れる為に証言。
正義の集団はリリーを狙って彼女達の集まる友人の結構デカい家へ。

もうこの頃には惰性で観ていたからアレだけど、侵入した暴漢と撃ち合いになってママは死亡するし、リリーがチャット不倫みたいなのをしていた元ベビーシッターの勤め先の男(なにこいつ?)の処に逃げ込むも襲われそうになって殺害。
いい加減腹の立ったリリーはそいつん家に大量にあった重火器を手に警察を撃ち殺し、友人たちを救出。
返す刀で何故か集まってきたその他の女達(流出被害にあってボコされてた人達?)を引き連れて、武器を持った男達に対峙する。

警察署の中、座らされたリリーの弟。
何故こんな事をしたのか、人も死んでいる、と訴える刑事に、まるで だから?とでも言うような顔で、さぁ…ウケ狙い?と返す。
リリーの弟が流出の犯人で、逮捕されて終わり。


いや~…。今年のベストオブそうはならんだろ。
なるのか?アメリカだと。セイラムの魔女裁判に掛けているんだろうけど、そして実際後半の正義マン達による虐殺タイムは誰かの妄想(多分リリーの)なんだと思う。じゃないと全然受け入れられない。あの友人たちとお揃いの謎衣装とか。
"このくらいのダメージですよ"とか"このくらいの衝撃を受けていますよ"って言うイメージがあれであって。
あ~~~っ……そう…としか言えない演出以外を期待してしまっていたので大変残念。個人情報が!系を観た中でも一番突飛かも。

あと一つ気になったのが、ティーンか?って処。
ティーンてこんな感じじゃん?ほらカラフルな電飾、ね?みたいな…なんだろう、誰かが考えたアメリカンティーン、みたいな印象がどうも拭えない。監督が撮影時に既に30超えた男だからか…?
HBOドラマEUPHORIAの監督さんらしいけど、あっちもこんな雰囲気なんかなあ。代表作はあちらみたいだから、いつか観てみよう。
ふじこ

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