Solo1968

泣くな赤鬼のSolo1968のレビュー・感想・評価

泣くな赤鬼(2019年製作の映画)
2.4
大好きな重松清さん原作の映画化作品。

キャスティングもお見事で贅沢な面々。

安定の堤真一はもちろんのこと、やはり柳楽優弥さんの素晴らしい演技がとても印象的だった。

そして、確か?AKBの川栄さんのお芝居もとても見事でした。

高校時代の野球部の監督と部員の絆と書くとあっさりだが、高校野球を体験した人にはより本作の魅力も大きいと思うが、僕はスポーツ全般がやるのはもちろん鑑賞すらしないので、この物語における
大切な要素もそれらの体験者からすると伝わるものもいくらか薄れるのは間違いないが、それでも充分過ぎるほどにこの二人の関係とストーリーは感動させられた。

体験者だと、きっとグランドの匂いやグローブやユニフォームの匂いなども同時に脳内に蘇りより作品における映像から感じる
匂い を感じ取れるはず。

また、エンディングの竹原ピストルの曲もとても痺れる。

ひとつだけ、少し違和感があったのは主人公、堤真一さん扮する小淵先生の奥さん役が なかなか奥さんに感じず、お母さん?のような雰囲気で、むしろ娘さんが奥さんのように見えてしまって、途中
孫が、、というセリフが無かったらわからなかった程、。僕だけかもしれないけど、。

また、過去の再現シーンも多数織り込まれ、高校生達は現代の役者さんとは別の少年役者を使う中、主役の堤真一はそのままで、現代のシーンとあまりメイクも変えてないところに、少し困惑した。
作品においては、あの頃のギラギラして まさに 赤鬼と呼ばれるほどの力みなぎる時代と 15-6年が経過した現在で、力が抜けてしまっている状態がセリフ以外では分かりづらかったとも思えた。
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