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泣くな赤鬼のkkbbrkのレビュー・感想・評価

泣くな赤鬼(2019年製作の映画)
4.0
『泣くな赤鬼』(2019)

日に焼けた赤い顔、鬼のような熱血指導から、かつては「赤鬼」と呼ばれていた城南工業野球部監督・小渕隆。しかし、甲子園出場の夢はかなうことなく、10年の歳月が流れた。あの頃のような野球への熱い思いは衰え、身体にもガタがきている50代の疲れた中年となった赤鬼は、診察を受けた病院でかつての教え子、斎藤智之=愛称ゴルゴと偶然再会する。類まれなる野球センスを持ちながら、努力もせずに途中で挫折し、高校を中退したゴルゴも、今では20代半ばとなり、妻と息子の3人で幸せな家庭を築く、一人前の大人に成長していた。しかし、ゴルゴが若くして末期がんにより余命半年であることを知った赤鬼は、ゴルゴのためにあることを企画する(映画.comより引用)

重松清原作の実写化にはスタダ俳優ありという諺があるように(冗談)、その波は柳楽優弥が作ったと思っています。

堤真一の表情の変化に着目すると、再会したての時の顔の強張り方や、段々と赤鬼らしくなくなって1人の友人のようになる変化が嬉しいとともに、悲しさも含んでいて見応えあります。

flimarksのキャストの中には含まれていませんが、前半は学生時代がメインのため、ゴルゴと和田の学生時代のキャストは載せて欲しかったなぁと不満を一つ。

ゴルゴの学生時代は堀家一希さん、最近は東京リベンジャーズのぱーちんでも活躍(その時の舞台挨拶の冷遇もエピソードでありますがそれはまた今度)、和田の学生時代は「原因は自分にある。」の武藤潤くんです。
ゴルゴの背伸びして大人ぶって逆張りしているところや、和田の駒に使われているのを分かっていながらも自分の地位に甘えている弱さなど機微な表現が本当にお上手でした。しかもこの2人は歳が離れているのですが、それもあまり感じず。そこも良さでした。

私が武藤潤くんのファンなので若干の贔屓発言でした。この映画しか見てない人は今すぐ調べてください笑、スタダらしくかっこいいです。

2024-170
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