経年変化

ヒブラ村の経年変化のレビュー・感想・評価

ヒブラ村(2017年製作の映画)
4.0
初代大統領ズヴィアド・ガムサフルディアの1993年当時の動向を追った作品。移動しても移動しても反対勢力の足音が付き纏い、やがて神経衰弱に陥っていく一行。生き物の鳴き声がアクセントになるほどの寡黙さを貫きながら、リアリズムに徹した画面を積み重ねていく演出には好感が持てるし、ロケハンに携わった全関係者の仕事っぷりも称賛に値する。川辺で爆笑するシーンの魅力はこれらが見事に結実した故のものだと思う。
日本ではマジディの『太陽は、ぼくの瞳』ぐらいでしか馴染みのないHossein Mahjoubを久しぶりに拝めたのも嬉しい収穫

ジョージア映画祭@岩波ホール