白波

岬の兄妹の白波のレビュー・感想・評価

岬の兄妹(2018年製作の映画)
4.0
2019年3月劇場鑑賞
とにかく最初から強烈、頭の30分でかなり疲れます。
妹役の道原真理子が最初からすごい芝居を見せつけて、ギュッと掴まれたようになりました。
決して正しくはない。が、兄妹は必死に生きているんです。
絶望的な負の連鎖ではなく、ゆっくりと二人を締め付けるかのようなのがまたキツい。
逃げ出したいけど逃げ出せ無い兄の葛藤も凄く、叫び声が良くそれを表していました。
ふと思い付いた「結婚」という逃げ方も、そんな心を簡単に見透かされてしまう。
そうしてこの岬からも、妹からも離れる事が出来ず、ただ日々は続いていく。
ハンディキャップに貧困層。少し韓国的なテーマだとは思いますが、どこの国でもこうしてセーフティネットから溢れている人はいるのでしょうね。
腹にズシンと残る作品でした。
白波

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