生きていくためにこうするしかなかった兄妹。
でも「お仕事」を通してきっとそのままでは知ることがなかった女の喜びや悲しみ、恋を知る妹。
「あいつよりはまし」みたいな障害者同士の優劣みたいな感情。
本当は捨ててしまいたいけど捨てられないまるで「足枷」のような妹の存在。
生きていくためだから利用するのは仕方ないと思う兄。
そんなドロドロしたものがキッパリ描かれているところがすごい。
まるで転んで擦りむいたひざに薬を塗ってやるように、妹の陰部の手当をする兄。
あのシーンはぞっとした。
興味本位で観た1度目。
優しさに隠れた兄の内面を知った2度目。
妹の心の機微をじっくり見つめたくて観た今日3度目。