ワニナイナ

岬の兄妹のワニナイナのレビュー・感想・評価

岬の兄妹(2018年製作の映画)
3.7
2024年  37本目


とある岬町に住む兄妹。兄は足が不自由で妹は自閉症である。ある日いなくなった妹が、見ず知らずの男性と帰ってきた。この時妹が体を売っていたことを知る。その後すぐ、足が不自由なことを理由に兄はリストラされてしまい、兄妹の生活はより苦しくなってしまう。そこで兄は罪悪感を感じながらも、妹で売春を斡旋し始める…

どちゃくそに重い映画でした。
この映画をどう評価していいのか分かりません。

妹本人が体を売ることに対して、嫌がる様子がないことが余計に辛かったです。
また、売春の斡旋を始めてからの方が、兄の妹に対する関わりに余裕ができているのが伝わり、兄妹の関係性がよくなってしまっているのがさらに辛い。

兄も妹も障害があるということで、利用可能な福祉制度はきっとあるだろうに、それを利用できていないのも辛い。きっと当事者はそのような制度があることを知らずに生活しており、胸が苦しくなりました。

初めから終わりまでとにかく重く、万人に受け入れられるような作品ではないので、心に余裕がある方だけ鑑賞してください。
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