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岬の兄妹のyokoのレビュー・感想・評価

岬の兄妹(2018年製作の映画)
3.9
窓に貼り付けられた段ボールを剥がしたとき、薄暗かった部屋に光が差し込んだとき、
闇と光は表裏一体だと思ったし、闇と光の自分がどっちに目を向けるかということだけなのかもしれないな、と思った。光を差し込むことに決めた瞬間、兄の行動には"生きるためには仕方がない"の一心不乱さが滲み出ていて哀しかった。


池松壮亮さんのコメントも記録

強烈で繊細、ストイックに研ぎ澄まされた一切無駄のない映画。切なく哀しいリアリズム。物語ることのその気迫に面食らった。あの兄妹の生命力と幻想だけが岬の街の救いだった。人間を好き過ぎる人間だけが到達する境地なのか、一作目にして凄まじい。-池松壮亮
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