【１本で２度美味しい】
「RRR」のラーム役、ラーム・チャランの2014年主演映画。
最初しばらく、えっ、ラームってこんな顔してた？って思います。
20分くらい見ていると、成形手術をして、無事ラームの顔になります。
まあ、無事っていうことでもなく、大変な状況にはなるんですけど。
そのあと、顔が変わったラームの復讐劇が始まります。
そして、折り返し点で、物語は一挙に別展開へと突入していきます。
元々ラームの顔だった男の復活劇になります。
街を牛耳る悪党どもから人々を救うヒーロー物語です。
そういう意味では、１本映画を見るだけで、2本分を楽しめます。
1本で2度美味しい。
しかも、この二つの物語を(無理矢理)繋げる荒業も見せてくれます。
166分を費やして、1本の中で起承転結しているわけです。
見事としか言いようがありません。
ラームは、この時まだ20歳代なんですけど、スターのオーラを放ちまくっています。
若きラームを拝めるのも、美味しいポントです。
この後、「ランガスタラム」(2018年)を経て、「RRR」(2022年)に繋がる片鱗は十二分に味わうことができます。
ところで、我らが美人女優カージャル・アグルワールも出てきます。
でも、最初の20分の彼女なんで、それっきりです。
この点は美味しくなく、惜しいと言わざるをえません。
ある意味贅沢な使い方です。
