旅するランナーさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(388)
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.7

【ひらかたパークからの挨拶】

驚いた!
こんなにマーケットが狭い映画を、よく作りやがったな!
驚いた!
大英帝国の小さな町に住むパキスタン人と、極東の小さな国日本に住む大阪人が心通じ合うなんて!
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荒野の用心棒(1964年製作の映画)

4.4

【モリコーネ追悼】

7月6日、映画音楽界の偉大なマエストロ、エンニオ・モリコーネ氏(91歳)が亡くなられた。
マカロニウェスタン作品、ニュー・シネマ・パラダイス、アンタッチャブル、ワンス・アポン・ア
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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

3.9

【僕の心に触れるまで】

低予算で、ここまで心揺さぶられる映画を作る、ダルデンヌ兄弟は、やっぱりスゴい。
イスラムの教えに取り憑かれた少年を、ただひたすらカメラは追っていく。
彼の罪と罰、吸収力と適応
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.0

【苦痛と偏見】

長年映画を作っていないベテラン監督。
あちこち体が痛くて、何もやる気が起こらない。
薬の力を借りて、夢見心地になり、色々なことを思い出す。
母親からの愛、幼い自分の性の目覚め、昔の恋
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.1

【若草diary】

いい年したおじさんが「若草物語」読むわけにもいかないんで、小説と映画の世界観がどのようにリンクしているのかは分かりません。
でも、美人四姉妹映画にハズレなしと言えるほどに、この4
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.8

【ベトナム戦争泥沼紀行】

ベトナム戦争の混沌混乱混迷。
そこから生まれる狂気を、とんでもない熱量でフィルムに焼き付けた、コッポラの執念。
間違いなく映画史に残る戦争映画だろう。

このファイナル・カ
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15年後のラブソング(2018年製作の映画)

3.8

【何年後でも素敵なイーサン・ホーク】

伝説的ロックシンガーを演じる、イーサン・ホークの魅力に尽きる。
音楽活動もせず、女性にだらしなく、母親の違う子供も何人かいるダメ男。
でも、息子に優しかったり、
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コリーニ事件(2019年製作の映画)

4.5

【寡黙なジャンゴ】

ドイツの現役弁護士兼小説家フェルディナント・フォン・シーラッハの同名小説の映画化。
ある殺人事件の担当になった新米国選弁護人が、黙秘を続ける被疑者の過去を調べていくうちに見えてく
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悲しみより、もっと悲しい物語(2018年製作の映画)

3.5

【優しさより、もっと優しい歯医者さんの話(比温柔更温柔的牙医先生故事)】

一人ぼっちになった男女(Kとクリーム)が一緒に住み始める。
お互いへの思いやりに満ちた、とても愛おしい生活だ。
でも、大切な
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在りし日の歌(2019年製作の映画)

3.8

【ある夫婦愛】

一人っ子政策が生み出す、ある夫婦の苦悩の30年を静かにじっくり描きます。
上映時間3時間05分にお付き合い下さい。

このご夫婦が、第69回ベルリン国際映画祭最優秀男優賞&最優秀女優
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

3.9

【聖なる教師殺し】

知的スリラー。
知的ヨルゴス・ランティモス。

主人公ルース・エドガーの光と闇。
彼は、友達思いの優等生なのか? 危険思想の持ち主なのか? 
正邪の判断が揺れ動き、観客を不気味な
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

【おふさげが過ぎるようで】

脱力系ゾンビ映画。
早い段階からビル・マーレイとアダム・ドライバーが並んで立ってるだけで何だか笑えてくる状態に落とし込まれたんで、今どきこんなベタな笑いを?って感じるシー
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ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.6

【ディア・ツルベー】

こんにちは。
モジャモジャ頭の時代から、テレビ(突然ガバチョ!とか)・ラジオ(MBSヤングタウン、ぬかるみの世界とか)にてご活躍を拝見しております。
最近では「A-Studio
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めがね(2007年製作の映画)

3.7

【もたいまさこのそんざいかん】

与論島でたそがれる、脱力系時間の過ごし方。
「あっちが海、こっちが町、それだけ憶えとけば大丈夫」な、観光するところなんてない場所で、僕たちは小林聡美と一緒に、心の重石
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シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~(2012年製作の映画)

2.5

【失笑失敬失星作】

パリの三ツ星レストランを舞台に、日の目を見ない自称天才シェフが、能力・知識・感性を活かして、超一流有名シェフを助けるコメディ。
ジャン・レノが貫録を見せ、女優さんが皆三ツ星レベル
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ロサンゼルス(1982年製作の映画)

3.1

【天国への階段】

神を信じるか? 会わせてやる!
相変わらずクールに銃をぶっ放す、チャールズ・ブロンソンの凛々しい姿を堪能だけはできる、デス・ウィッシュシリーズ2作目。
しかし、天国への階段を昇りき
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人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

4.4

【人生のビギナーに捧ぐ】

内気な38歳オリヴァー(ドクター・スリープ以上にスリーピーです)。
75歳でLGBTカミングアウトする父親(アカデミー助演男優賞の存在感)。
美しい不思議ちゃん女優メラニー
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世界最速のインディアン(2005年製作の映画)

4.4

【世界最愛のスピード狂じいさん】

1960年代、ニュージーランド人バート・マンロー(67歳)がオートバイ世界最速記録を樹立する姿が描かれます。
当時でもアンティークな見た目フラフラ不安定な車体に、自
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夏時間の庭(2008年製作の映画)

3.8

【やっぱり本物は素敵だ】

母が残してくれた美しい邸宅と美術コレクション。
3人兄妹(シャルル・ベルラン、ジュリエット・ビノシュ、ジェレミー・レニエ)たちによる遺品相続処理。
子供の頃から過ごした場所
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狼よさらば(1974年製作の映画)

4.2

【やっぱり本物はカッコいい】

そっくりさん俳優による「野獣処刑人 ザ・ブロンソン」を見て落胆したので、原点に返ってみようと鑑賞。
月とスッポン、ブロンソンとブロンジー、雲泥の差。
やっぱりブロンソン
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淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

4.6

【家政婦は夢見た】

半身不随の中年男とフィリピン家政婦。
男は絶望の淵に生き、女は写真家になる夢を諦めていた。
四季が巡る中で、寄り添う二人の誠実さが、しみじみと描き出されます。
お互いへの優しさが
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8月の家族たち(2013年製作の映画)

3.9

【人生はとても長い by T.S.エリオット】

オクラホマ州オーセージ郡。
口腔癌を患い体調の悪い母(相変わらず口も悪い)。
そして、父の失踪。
呼び戻された3姉妹と叔母とその家族たち。
喧々諤々・
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レッド・ダイヤモンド(2016年製作の映画)

3.1

【カラっとしたアクション映画】

悪い奴らによる貴重な積み荷(原題Precious Cargo)の争奪戦。
個々のキャラクターは、マンガチックながらも、なかなか魅力的です。
主人公(腕利きの泥棒)を演
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盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~(2018年製作の映画)

4.2

【この作品をお選びになるとはお目が高い】

盲目のピアニストを使った、意外とハードボイルドなインド映画。
そもそも主人公が何だか怪しいのが、この作品の目玉です。
ピアノの演奏音の中で犯行が着々と行われ
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野獣処刑人ザ・ブロンソン(2018年製作の映画)

2.8

【銃は口ほどにモノを言い】

チャールズ・ブロンソンのそっくりさんによるイメージ・ビデオ。
寡黙に、ただダラダラ歩いてたり、おっさん走りしたり、銃に弾丸を装填したりするシーンが多いです。
それと、銃声
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俺たちホームズ&ワトソン(2018年製作の映画)

1.1

【ゴールデンラズベリー賞4部門受賞作】

第39回ゴールデンラズベリー(ラジー)賞では、最低作品賞、最低監督賞、最低助演男優賞、最低リメイク・パクリ・続編映画賞の4部門で栄冠に輝いてます。
最低主演男
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空気人形(2009年製作の映画)

4.1

【私たちは空気人形】

空気人形(ダッチワイフ・ラブドール)のぞみちゃんが心を持つファンタジー。
とにかくペ・ドゥナさんが素晴らしい。
その容姿、肢体、表情、仕草、全てが適役です。
メイド服などのコス
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.1

【友達にはムリムリ】

ロバート・パーマー聴いてるのに、横からゴチャゴチャ言うな、このバカ女!
このカリカリくる気持ちには共感できます。
けど、殺人欲求・破壊衝動・人格崩壊が暴走する、主人公には置いて
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JOY(2015年製作の映画)

3.6

【映画ライフのQVC向上のために是非ご覧下さい】

アメリカの女性発明家ジョイ・マンガーノの成功への苦難の道。
主演のジェニファー・ローレンスが、第88回アカデミー賞主演女優賞ノミネート(最優秀賞はブ
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火口のふたり(2019年製作の映画)

2.0

【あ〜、火が付いちゃった】

旧火山の活火山化。
食う、寝る、やる。
自分の身体の言い分に従って、やる。
柄本佑と瀧内公美が、ただやる、ひたすらやる、擦り切れるまでやる。
2019年キネマ旬報ベストテ
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エクストラクション(2015年製作の映画)

1.5

【extractionの意味(小学館プログレッシブ英和中辞典)】

1.抜き取り、引き抜き、摘出、抽出;抜歯
1a.抽出物、エキス
2.抜粋、引用(句)
3.(…の)出、出身、家系、血統

公務員の父
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

3.9

【夏が来れば思い出す遥かなサシャ遠い人】

「アマンダと僕」の一つ前のミカエル・アース監督作品。
ある夏の午後、突然この世を去ったサシャの死が、彼女の恋人ローレンスと彼女の妹ゾエを出会わせる。
彼女が
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世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)

3.6

【冗談じゃないよ、ジョン・ダンだよ】

生物数学者ダニーと、水道技師と偽る英国諜報員ジェームズの、ノルマンディー地方ディエップでの運命の出会い。
美しく穏やかな時間の中で、愛し合う二人。
束の間の幸福
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

3.3

【クレール・ドゥニのブラックホール】

ブラックホールに向かい光速に近いスピードで進む宇宙船7号。
乗組員は、操縦士、科学者、そして重犯罪人たち。
彼らは死刑や終身刑の免除と引き換えに、実験に協力する
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台風家族(2019年製作の映画)

3.3

【草なぎ倒し台風家族】

銀行強盗の後、行方不明になった両親。
10年後、仮想葬儀・財産分与のために集まった家族たちによる悲喜劇。

市井昌秀監督によるオリジナル脚本が秀逸です。
面白い会話劇、思い切
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オリ・マキの人生で最も幸せな日(2016年製作の映画)

3.5

【2R1分34秒】

あえてレトロに作られた、恋に落ちたボクサーの実話。
「イタリアの種馬、ロッキー・バルボア」も笑っちゃうけど、「コッコラのパン屋、オリ・マキ」って、何だか弱そう。
過酷な減量、後援
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