旅するランナーさんの映画レビュー・感想・評価

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99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

3.4

【悪役率99.9%以上】

日本弁護士連合会のホームページを見ると
「2023年の通常第一審事件の終局総人員4万6400人のうち、有罪の総数は4万4310人(95.5%)、無罪は77人(0.2%)であ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.5

【いつまでも恋人気分】

脚本家・坂元裕二による脚本が絶妙におしゃれ心をくすぐる恋愛映画。
男女の意気投合とすれ違いを優しく描写します。
菅田将暉と有村架純が好演しています。

読んでいる本を交換する
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.7

【まさみへのコンフィデンス】

マレーシアのランカウイ島で繰り広げられる、大富豪レイモンド・フウの遺産相続をめぐる騙し合い。
5つ星ラグジュアリーリゾートホテル、セントレジデンス・ランカウイを富豪邸に
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ゴンドラ(2023年製作の映画)

4.3

【こんなゴンドラあったら楽しい】

というお題での連作コントのような。
しかも、セリフなし。
世界共通で楽しめます。

ジョージアの山あいを往復する2台のゴンドラ。
というだけでも絵になります。
さら
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カンバセーション…盗聴… ‐4Kレストア版‐(1974年製作の映画)

4.1

【個人情報保護第一】

追い詰められるプロの盗聴屋。
他人のプライバシーを侵害することを生業にしているけど、自分のプライバシーが露わになるのは我慢ならない。
攻めから守りへの転換で、孤独と狂気が陥って
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美女と野獣/ベルの素敵なプレゼント(1997年製作の映画)

3.5

【野獣城の妖精たち】

イジー・トルンカを筆頭とするチェコアニメを思わせる、幻想的なディズニー・クリスマス・ムービー。
パイプオルガンオのフォルテが醸し出す不気味さ。
森の妖精アマールカみたいな、クリ
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アナと雪の女王/家族の思い出(2017年製作の映画)

3.8

【しらふのオラフ】

家族でクリスマスを祝う伝統がない。
そう気付いた姉妹のために、雪だるまのオラフがかけずり回ります。

酔っぱらってもいないのに、いつも陽気なオラフ。
そんなしらふのオラフによる真
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ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!(2024年製作の映画)

4.0

【より激しく、より速く、より騒がしく】

相変わらずゆる~く展開されるデスメタルバンド「インペイルド・レクタム(直腸陥没)」による、おバカトリップ。
刑務所からの飄々とした脱獄から、ドイツ北部ヴァッケ
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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

4.0

【北から来た男たち】

クリストファー・クロスは南から来たけども、驚愕のデスメタルバンドが北欧フィンランドの片田舎に潜んでいた。
ジャンルは「終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタ
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

3.0

【問題が多すぎる】

ACジャパンへCMが差し替えられたフジテレビ。
マンションの隣室に酔っぱらって入っちゃった吉沢亮。
大麻使用で懲役6カ月執行猶予3年の永山絢斗。
お騒がせTV局で、お騒がせ俳優が
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-(2023年製作の映画)

3.4

【イケメンたちの競演】

イケメン不良バトルの続編前編。
北村匠海、吉沢亮、山田裕貴、永山絢斗、村上虹郎、高杉真宙らが顔を揃える。

東京卍會の結成の経緯、絆が引き裂かれていく悲しい事件などが描かれま
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ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ‐4Kレストア版‐(1982年製作の映画)

3.3

【ラ・ラ・ラスベガス】

ラスベガスが舞台ですけど。ハリウッドにあったコッポラ所有のゾーイトロープ・ロス・スタジオに、巨大な飛行機に至るまで、全編セットが作られました。
「ゴッドファーザーⅠ・Ⅱ」「地
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動物界(2023年製作の映画)

4.5

【DE&I】

Dean & DeLucaではありません。
多様性Diversity、公平性Equity、包括性Inclusionの頭文字です。
単に多様な人々が存在するだけでなく、それぞれが実際に意
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アーサーズ・ウイスキー(2024年製作の映画)

3.8

【オカマは気まぐれ】

飲むと若返るウイスキー。
3人の70代女性が若返って、やっておきたいリストを叶えていきます。

この作品を観ようと思ったのは、もちろん主人公役ダイアン・キートン目当てです。
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八犬伝(2024年製作の映画)

4.2

【いざとなったら玉を出せ】

千葉県館山市には、房総の戦国大名・里見氏の居城跡を整備した城山公園があります。
そこにある館山城は八犬伝博物館になっています。
NHK人形劇「新八犬伝」に出てきた、辻村ジ
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オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ(2023年製作の映画)

4.1

【ひまわりの恩返し】

オークションものと言えば、高額商品に群がるギスギスした人間模様を想像します。
確かに人間の嫌~な面も出てきますけど、この映画を観終わった後はどこかスッキリしています。

ナチス
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港に灯がともる(2024年製作の映画)

3.6

【安成洋プロデューサー·山之内すず舞台挨拶付上映】

震災を知らない世代なりの戸惑い·苦しみin神戸。
人それぞれの生きやすさを探して、心の傷を癒すということ。
すずちゃんの言う通り、在日コリアンの女
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マーク・アントニー(2023年製作の映画)

3.9

【マーティン・スコセッシ版バック・トゥ・ザ・フューチャーみたいな】

過去と通話できるタイムトラベル電話が引き起こす、ライバルギャングによる人生変換合戦。
もしもマーティン・スコセッシがバック・トゥ・
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(2025年製作の映画)

4.2

【吉田大八監督ティーチイン付き先行上映】

敵は本能にあり。
あるいは本脳にあり。

終活中の元仏文学教授が見る現実·妄想·幻覚·仮想敵が混沌となる悪夢。
監督が言うように、もう一人の主人公である日本
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邪厄の家/バーン・クルア 凶愛の家(2023年製作の映画)

4.1

【おばん狂愛や】

おばはんたちの狂った愛を描く、タイ式家系ホラー。
母親視点の家庭内ホラー。
父親視点の家族ラブロマンス。
呪術師視点の家業アクション。
視点によって見えるものが異なることを見事に描
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サーホー(2019年製作の映画)

4.5

【おせちもいいけどカルキもね】

最新作「カルキ 2898-AD」公開中のインド映画界の大スター、プラバース主演の2019年製作アクション映画。
「インファナル・アフェア」のような潜入捜査官。
「オ
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シュリ デジタル・リマスター(1999年製作の映画)

3.9

【凄まじい銃撃戦の二本立て②】

韓国vs北朝鮮スパイ抗争。
サッカー場などで撃ちまくります。
激しい銃撃戦と許されぬ愛。
戦いと哀しみが交差する。

当たり前ですけど、ハン・ソッキュ、キム・ユンジン
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.8

【凄まじい銃撃戦の二本立て①】

吉川英治「三国志」を読んだ時に”血で赤く染まる川”という表現が出てきて、いくら何でもそんなことある?って思ってました。
が、スピルバーグ監督のこの映画の冒頭シーンで、
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.0

【ジブリ版ドラゴンボール的様子】

人間たちにより自然が破壊され、居場所を失う妖精たち。
住む世界を取り戻そうとする妖精と、人間と共存しようとする妖精。
風息(フーシー)と無限(ムゲン)の戦いに巻き込
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神は銃弾(2023年製作の映画)

3.9

【すんごいタトゥーの人たち】

「このミステリーがすごい!」2002年版海外編で第1位を獲得した、ボストン・テランのベストセラー小説の映画化。
カルト集団「左手の小径」に誘拐された娘を取り戻そうとする
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I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

3.2

【I Don’t Like This Movie.】 

チャンドラー・レヴァック監督(31歳女性)の自伝的要素を含んだ(?)長編デビュー作。
映画だけが生きがいで、社交性ゼロのはみ出し者の主人公が、
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私にふさわしいホテル(2024年製作の映画)

4.0

【ホテルにふさわしい私】

柚木麻子の同名小説を映画化。
不遇な新人作家、不埒な大御所作家、不純を嫌うエリート編集者による出版バトル。

兎にも角にも、良くも悪くも、のんの映画。
文豪コールでのシャン
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花嫁人形(1919年製作の映画)

4.2

【SILENT FILM LIVEシリーズ25(新春コメディ祭!)@元町映画館】

女嫌いの跡取り甥っ子が人形と結婚しようとすることから起こる珍騒動。
人形のふりする娘さんを演じるオッシ·オスヴァルダ
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.8

【夫婦で頑張ってます】

シリーズ5作目。
ギロチン&首吊り処刑からの脱出シーンで大笑いし、おぞましい結末に身震いする。

海の死神サラザールを演じる、ハビエル・バルデムの存在感。
4作目のペネロペ・
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パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉(2011年製作の映画)

3.4

【美女と海獣】

シリーズ4作目。
ペネロペ・クルスの変わらぬ美しさ。 人魚たちの見たことない恐ろしさ。
に挟まれ、山の中をほっつき歩くばかりのキャプテン・ジョニー・デップは、若干精彩を欠いてい
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ラ・シオタ駅への列車の到着(1895年製作の映画)

3.4

【https://www.youtube.com/watch?v=NmxktCi6zoQ】

映画批評家蓮實重彦著「ショットとは何か<実践編>」の「寡黙なイマージュの雄弁さについてー侯孝賢試論ー」の章
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.6

【無限の彼方へ、さあ行くぞ】

真面目で深遠なバズ・ライトイヤー。 これは、所さんの声ではダメかもしれない。
鈴木亮平の男前な声で、イイんじゃないでしょうか。
アメリカでも、ティム・アレンからクリス
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.2

【尊いストーリー】

持ち主アンディが成長し、おもちゃたちともいよいよお別れの時。
寄贈された託児施設では、傍若無人なガキどもと、極悪非道な先輩おもちゃたちに無茶苦茶にされる。
果たして、友達おもち
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ベルナデット 最強のファーストレディ(2023年製作の映画)

4.5

【ファーストレディのイメージ戦略】

フランスの大統領ジャック・シラクの奥さんベルナデットが主人公。
当初のアンケート結果は「時代遅れ」「気難しい」。
夫や広報アシスタントを務める娘からも「表に出るな
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

3.7

【ドリーミング・ヘッズ】

平凡な大学教授ポール・マシューズが世界中の何百万人もの夢に一斉に現れる。
一挙にバズって、突然有名人・人気者になる。
でも、最初はただ夢に出てくるだけだったが、次第に夢の中
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破墓/パミョ(2022年製作の映画)

4.1

【♪パーミョ、パーミョ、パミョ、お墓の子】

呪い、祟り、祈祷、憑依、鬼火などを結構真面目に描くスリラー。
巫堂(ムーダン/シャーマン)+その弟子+風水師+葬儀師がタッグを組んで、墓に葬られた恐ろしき
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