旅するランナーさんの映画レビュー・感想・評価

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クルエラ(2021年製作の映画)

4.1

【狂えるエマさん】

「101匹わんちゃん」の悪役クルエラの誕生秘話。
パンクファッションに身を包んだエマ・ストーンが、クラーク・ケント/スーパーマン的ヒロインになってます。
突拍子もない衣装を着てい
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ブラックバード 家族が家族であるうちに(2019年製作の映画)

4.0

【飛ぶ鳥跡を濁さず】

母親が決断した安楽死を前に、最後の週末に集まる家族たち。
それぞれの関係性や思いが揺れ動く。

この場にいたら、自分はどう考え、どうするだろう?
そんなふうに、観る者の人生観・
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ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

4.4

【バラのない人生なんて】

バラ園を営む女社長と、訳あり派遣社員3人組の奮闘記。
正直な気持ちをバラします。
感動した!

少量手作り型零細企業vs大量機械生産型大企業という構図による、途中の紆余曲折
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.5

【すごい映画が来ったぞーっ!】

映画作り、特に監督・編集業を描いたアニメ。
たかがアニメと高をくくっていると、完全にやられます。
映画大好き人間の心をくすぐり、心を揺さぶり、心に突き刺さるのです。
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

3.7

【臭いものにはフタをする】

前半、討幕派vs佐幕派、長州藩vs新選組という構図の中、人斬り抜刀斎が血生臭く戦う姿に興奮を覚えます。
池田屋事件からの、緋村剣心vs沖田総司の一騎打ちで、それはピークを
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.1

【王様の貫禄】

ガイ・リッチー節が炸裂する、バッドガイズ競演映画。
オープニングタイトルから、カッコよく魅せてくれます。
音楽のセレクトもイイ感じです。

そして、出演者がみんな魅力的な悪人ぶりを披
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.6

【コネクティング・ヘッズ】

冒頭の「Here」で人間の脳の中のつながりを語ることからはじまって、全編が「つながり」でつながっていきます。
それは、仲間とのつながりであり、他人とのつながりであり、人種
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.5

【12歳の頃の友達のような映画】

何度観ても本当に素敵な作品です。
鉄橋ダッシュ、ヒルまみれ、吐きかけごっこコンテスト、夜の歩哨など、僕たちを笑顔にしてくれる名シーンが続きます。
そして、家族、死、
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

2.5

【ダニエル・シャイナートはなぜしくじったのか?】

ホラのような、ホラーのような、掘られ話。
ハメ外して、ハメちゃダメですよ。
ダメおやじがオロオログダグダするのをダラダラ見せられるハメに陥ります。
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.9

【なんてったって縁】

私怨から起こる東京テロ攻撃。
ってところが腑に落ちない感じではあります。
でも、剣心派と反剣心派に分かれての戦いの中で繰り広げられるコラボ剣劇の痛快さ。
ロケ地やセットによる雰
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.0

【チャドウィック・ボーズマン、フォーエバー】

ブラックパワーをクールに描きます。
「ワカンダフォーエバー」とエールを贈り、アンコールしたくなります。
資源を戦争のツールにするのではなく、平和利用する
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約束の宇宙(そら)(2019年製作の映画)

3.9

【ママは宇宙飛行士】

わたしの名前はステラ。
星っていう意味なのよ。
7歳の女の子。
こんどママがロケットに乗るの。

映画や本を逆さまに見たり、
グルグル回る機械に乗ったり、
水に潜ってお仕事した
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私は猫ストーカー(2009年製作の映画)

2.2

【ネコがいれば幸せ】

ネコの後を付いて行くことが大好きな女の子のお話。
ただそれだけ。
それだけでも、いいじゃありませんか。
ネコがいれば幸せなんですから。

この映画はネコたちと星野真里が主人公で
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架空OL日記(2020年製作の映画)

4.0

【IPPANグランプリ】

一般的銀行OLたちのエピソードの積み重ね。
噂ばなし、陰ぐち、上司いじり。
「一基」とか「J」なんていうあだ名付けられたくないっすね。

「今私たちに必要なのは、真実じゃな
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グッド・ストライプス(2015年製作の映画)

3.4

【あのこは家族】

ゆる~いデキ婚。
かる~い関係。
ぬる~い人生。

「あのこは貴族」の岨手由貴子監督作品。
若者のなんとなく感を絶妙に表現しています。

ただ、菊池亜希子がこの役を演じるのがしっく
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

4.0

【胸おっぱいの愛を】

高橋一生×蒼井優が夫婦を演じる、切ない愛の物語。
ラブドール職人であることを奥さんに隠すあたりがコメディタッチ。
奥さんへの愛を、胸の再現で表現しようとするあたりがドラマチック
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薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

4.1

【ムロツヨシじゃない!】

慢性骨髄性白血病患者のための薬を、インドから中国に安価に密輸するところから始まります。
正規のスイス製は高額なため、経済的負担が大きく、患者家族を苦しめています。
インド製
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リーサル・ストーム(2020年製作の映画)

3.3

【リーサル詐欺】

超巨大ハリケーン襲来の中、プエルトリコの首都サンフアンのマンションで繰り広げられる、武装強盗団との戦い。
メル・ギブソンは元警察署長の頑固な老人役で、緊急事態に血が騒ぐお調子者。
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.6

【レクター博士は沈黙羊の夢を見るか?】

記憶・認識・意識が混濁する世界。
場所・時間・人間が混沌とする世界。
まるでミステリー、あるいはホラーのような不穏な雰囲気。
夢のようではあるが、観客をも巻き
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タイタニック(1997年製作の映画)

4.9

【本物のパーティーに行かないか?】

何度か観てますけど、何度観ても引き込まれます。
金ローで再び画面にかじり付いて観ちゃいました。
言うまでもなく、キャメロン監督の執念が生んだ狂気のパニック映画。
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トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

4.2

【流浪のツキ】

2020年本屋大賞受賞の、凪良ゆう「流浪の月」。
文、更紗、梨花ちゃん、君たちはハズレなんかじゃない。
取り巻く状況が厳しいからこそ、君たちの純粋で美しく切実な関係性が素晴らしいので
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無垢なる証人(2019年製作の映画)

4.3

【あなたはいい人ですか?】

無垢なるキム・ヒャンギが真っ直ぐ僕の目を見て、こう問いかける。
うっ...僕には「はい」と答える自信がない。
チョン・ウソンですら、ここから行動が変わっていく。

殺人事
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ポップスター(2018年製作の映画)

3.2

【ポップスターの悲劇】

カリスマポップスターの山あり谷あり人生をぶつ切りに見せます。
この演出・編集に功罪があります。
学校での銃乱射事件からの奇跡のデビューという流れはよかったんですけど、いきなり
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his(2020年製作の映画)

4.2

【彼らの季節がやってくる】

LGBTに対する受け止め方を、違う立場から公平に表現した、今泉力哉監督による佳作。
結局、渚が話しをこじらせてる張本人だと思うけど、色々学び、反省し、決断する姿に好感が持
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.1

【ハッピーをサラッとおすそ分け】

運からスルッと見放された漁師(シャイア・ラブーフ)。
施設からヌルッと脱走したダウン症の青年(ザック・ゴッツァーゲン)。
その施設の看護師のスラッとしたお姉さん(ダ
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るろうに剣心(2012年製作の映画)

4.3

【心技体合わせ持つ剣闘映画】

新選組メンバーの中では、斎藤一が一番好きです。
寡黙な三番隊隊長という心の強さ。
「無敵の剣」と称せられる技の強さ。
72歳まで生き長らえた体の強さ。
心技体が揃ってる
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インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

3.8

【山椒は小粒でピリっと辛い】

前作の前日譚。
主役二人が小粒になった分、上司役アンソニー・ウォン(最近では淪落の人)が渋く活躍します。
そして、「ゴッドファーザー」のような、組織による殺しの連環。
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.3

【がっぷり四つ】

梁朝偉(トニー・レオン)vs劉徳華(アンディ・ラウ)。
かたや、潜入捜査官としてマフィアに入り込む男。
こなた、マフィアから警察に潜入する男。
敵対し苦悩する男たちの、がっぷり四つ
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世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

3.6

【医食同源、一帯一路】

ひょんなことからフィンランドの田舎町にやってきた中華の鉄人チェンさん。
シルカさんが一人で営む食堂を手助けすることになる。
医食同源、良い食事により、客人皆健康。
東洋の神秘
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にしきたショパン(2020年製作の映画)

4.1

【音楽のフォースと共にあらんことを】

思っていたよりも硬派でドラマチックで昭和チックな、ピアニストの愛憎物語。
若きピアニスト凛子と鍵太郎に起こる、阪神淡路大震災、局所性ジストニアなどの試練。
夢破
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海辺の彼女たち(2020年製作の映画)

3.6

【藤元明緒監督・渡邉一孝プロデューサーによるオンライン舞台挨拶付き上映】

追い詰められる、ベトナム人技能実習生。
厳しい現実を見せつけられる。
日本人が搾取しているんでしたら、皆さんのお嘆き、申し訳
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街の上で(2019年製作の映画)

4.6

【若者たちの距離(ディスタンス)】

下北沢で繰り広げられる、若者たちの日常。
彼らの距離感がとても心地よい。

ボツになった映像
街のたたずまい
創作活動が残すもの
彼女への想い
彼の居心地の良さ
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悦楽共犯者(1996年製作の映画)

4.1

【性癖賛歌】

ヤン・シュヴァンクマイエル監督レトロスペクティブ@アップリンク京都。

格調高く鳴り響く音楽。
登場人物たちそれぞれのテーマ曲みたいな感じです。
チャイコフスキー:交響曲第4番第1楽章
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水を抱く女(2020年製作の映画)

4.2

【潜水夫の恋】

海なし県で寿司屋を探すバラエティ番組はあるけど、そんな店はモグリだと言い切れません。
ちゃんと歴史があったりするんです。
だから、海なしベルリンでの人魚映画もありだと思います。
まあ
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

3.3

【空・アウト・オブ・スペース】

宇宙(空)から落下してきた物体に翻弄されるニコラス・ケイジ一家。
「遊星からの物体X」「バスケットケース」「ポルターガイスト」あたりを感じさせます。
でも、生粋のジョ
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.6

【なんと気持ちのいい連中だろう】

ジブリ的風景の中で、ルパン一味が躍動する。
名シーン・名セリフのオンパレード。
何度見てもワクワクします。

特に五エ門の「可憐だ...」が好きですねぇ。
みんなの
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