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彼女はひとりのchiyoのレビュー・感想・評価

彼女はひとり(2018年製作の映画)
3.5
2023/8/2
自殺を図るも生還した高校生の澄子。完全に拗らせ女子ではあるものの、彼女が抱くやり場のない怒りが切なく痛々しい。そのとばっちりを受ける幼馴染の秀明は堪ったものではないけれど、澄子にとって一番身近で素の姿を見せられるのが彼だけだったとも言える。そして何よりも、澄子が切望していたのは父親、母親、秀明からの愛情。中でも、澄子にとって秀明は特別なようで、たとえ負の感情であったとしても自分に何らかの想いを抱いてほしかったのだと思う。澄子演じる福永朱梨がハマリ役で、ラストの澄子と教師・波多野の辛辣だけれど優しい会話が特に良かった。
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