百音川魔瑠琥

この世界の(さらにいくつもの)片隅にの百音川魔瑠琥のレビュー・感想・評価

4.8
この作品は芸術性、文学性の非常に高い作品だと思いました。泣ける、笑える、癒やされる、娯楽映画としての何かを求めて観るなら裏切られるかもしれません。しかし映画には、アニメーションには、娯楽以外の、もっと大切な役割もあるのだと改めて思わせてくれる映画です。
僕たちは映画を観るときに何かを理解しようとか、何かに感動しようか、そいうことを無意識に求めてしまいますが、この作品に限っては、描かれるヒロインの生き様、描かれる家族、描かれる時代、それをそのままに受け入れれば良いと思わせてくれる作品です。それほどまでにこの作品の世界観、登場人物の存在感は圧倒的です。
エンドクレジットの最後、この作品を製作するためにクラウドファンディングに参加した方々の名前が流れた時、涙腺が崩壊し我慢していた涙が止まらなくなりました。この作品に出会えて本当に幸せです。皆さん、本当にありがとう。
百音川魔瑠琥

百音川魔瑠琥