ビーバーのしっぽ

この世界の(さらにいくつもの)片隅にのビーバーのしっぽのレビュー・感想・評価

5.0
東京国際映画祭 特別先行版にて鑑賞
わずか30分のシーンを追加しただけで別物の映画となっている。
これまで緻密だと思っていた脚本も観客に委ねられた部分が多いことに気づかされ、全てのセリフとカットが緻密に繋がっていることに驚愕する。
今回、追加されたキャラであるテル、そのシーンは彼女が主役のもう一つの物語のよう。花澤香菜の演技力に圧倒された。傑作と呼ばれた「この世界の片隅に」も「いくつもの片隅に」と比べると佳作に過ぎないように思える。早く全て完成した劇場公開版が待ち遠しい。