こじ

この世界の(さらにいくつもの)片隅にのこじのレビュー・感想・評価

4.1
製作 2019年 168分

2016年に公開され、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞など多数の賞を受賞した『この世界の片隅に』の約40分を追加した長尺版

昭和19年、広島で生まれ育った18歳のすずは、呉のある家へ嫁ぐ
空襲に追われる日々、そして終戦、夫やその家族との日常を描く

冒頭から中盤はすずが幼少の頃からのトピックを描き、時が流れていく
168分という長編だか、長さを感じず鑑賞できる
マイペースな性格ゆえ、周りからは厳しい目で見られたりするが、戦争に対して強い意思を持っている姿がよく伝わってくる

時代背景が異なるため、男女の立場など現代とはかなり異なるが、昔の生活や人間関係、戦争体験、感じるものは人それぞれで構わないと思う
ただ、戦時中の日常を語り継ぐ手段として、本作品のように将来的にも何らかの形で公開を続けて欲しい
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