アイロス

この世界の(さらにいくつもの)片隅にのアイロスのレビュー・感想・評価

4.5
私事ですが昨日「ジョジョ・ラビット」も観てきたのでどうしても今作と共通したり、比較してしまう部分が多く現れたりして…
どちらもその時代の空気やしきたりに翻弄されつつも、最後は自分で自由を掴み取るジョジョ
その反面翻弄される事に苦悩しながらも受け入れ、それでも決して折れずに笑い合って、なんとか生きていくすずさん達
両者選択は違えど、そこには「生きる」という事の本質を描いていると思えます。
前作は未見なのですが、今作で追加されたシーンとはおそらくリンさん関連の物と推測。
「女はこうあるべし」という前時代的価値観を心に抱いているすずさんに「誰でも何かが足らんぐらいで居場所はそうそう無くならない」とリンさんが説く場面で、この作品全体から人によっては感じるかもしれない「息苦しさ」から少し救われる人もいるのかもしれない。
恥ずかしながら正直自分のキャパシティでは一度観ただけではこの作品の真髄はまだまだ理解出来そうもないです。
これからも長い付き合いをしていかなくちゃいけないし、そう思わせてくれる映画でした。
アイロス

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