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映画 としまえんのKのレビュー・感想・評価

映画 としまえん(2019年製作の映画)
3.1
めちゃくちゃ怖いタイプのホラーではないけれど、久しぶりにホラーらしいホラーを視聴。なぜホラーをあまり観ないのか(観られないのか)について見つめ直す良い機会になった。映像的な怖さはもちろん、やはりホラーに悲しい過去は付き物。それがツラいのだと再認識。理由づけに説得力があるほど、救済の難易度は上がる。成仏できないのにはそれなりの理由がある。真相が分かるほどにスリルを楽しむという感覚が薄れる。そして呪われる(襲われる)側の処遇も生命に関わるため複雑。基本的にもう一度チャンスが与えられることはない。法で裁けない人間をこらしめるのに、幽霊はちょうどいいのかもしれない。本作の幕切れは意外だった。気になるポイントをあげればキリがないけれど、物理面で言えば靴下もしくは靴を履かせてあげてほしかったと思う。“呪い”という設定を受け入れた「としまえん」はすごい。
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