風来坊

パスト&フューチャー 未来への警告の風来坊のレビュー・感想・評価

3.0
ガソリンスタンドで銃撃事件に巻き込まれ、親友が意識不明になった数学者の主人公が、過去にも同じような事件が発生していた事を知り何か法則があるのではないかと思い事件を調べ始める。スペイン製のサスペンススリラー。

設定は独創的。その独創的な設定をどう活かして盛り上げていくかが、この手の映画の肝ですがちょっと停滞気味。
主人公の数学者設定が分かりにくい…数学者として教壇に立つシーンだったりを少なくとも序盤にワンシーンは入れるべきでは…。

事件の事より何処の学校もいじめ問題には及び腰なのかな…とそっちの方が気になり憤った…。行きたくないって子供が言ってるのに強引に連れてくとか親も虐待じゃないか。ストーリー的に必須なのかも知れないが、そこは非常に強引な感じを受ける。

主人公の幻覚を見る設定は要るかな?余計な気がします…。時間軸の感じが分かりにくく、主人公の頑張りがダイレクトに伝わる訳じゃないのでなんか報われない感じ。根本的に解決したようにも見えないし無限ループ…。

もっとミステリーぽいのかと思っていたのですが、謎を解いて行く感じと疾走感はほとんど無く残念…。法則なのか呪いなのか妄想なのかももどっち付かず…まあそれが狙いなんでしょうけど…。

不思議な感覚の映画で多分、好きな人はとことん好きな映画だと思う。私はちょっと馴染めない感じはありましたが、それでもまあまあ楽しめた映画でした。
風来坊

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