直木谷ヒトシ

水戸黄門漫遊記 怪力類人猿の直木谷ヒトシのレビュー・感想・評価

3.3
類人猿と御老公、果たして噛み合うのかと言われるとこれがちゃんと噛み合っているので全く訳が分からなくなる怪作であり力作。
「水戸黄門のフォーマットで怪獣映画」をやりつつ定番の「偽黄門様御一行」をやったりお世継ぎ闘争を混ぜたりと実際の密度はかなり濃いめ。特に中盤は一瞬類人猿要素が薄くなるほどのシリアスな時代劇に戻ってくる。
月形龍之介演じる御老公がかなり重厚であり威厳も満載、というか一周まわって好々爺テイストが薄いのも新鮮。「諸国漫遊する御老公<<<先の副将軍」と言っていいレベルのウェイト感がある。