もしも今日初めて出会った人が自分のことを知っていたら、あなたならどんな可能性を考えますか?
ドッペルゲンガー?
それ以外だとしたら?
こちらは、そんなドキュメンタリー映画です。
タイトルは、「まったく同じ三人の他人」
ことの始まりは、ある青年の大学生活初日。
初対面の筈なのに、何故か自分のことを知っている人物が居た。
不思議に思った彼は、実は三つ子だった
けれど、その事実を知る人間は周囲には誰も居なかった。
彼らは、産まれてすぐ養子に出されて別々の家庭で育ったからだ。
そして十九年後、偶然再会した。
この出来事に世の中は大騒ぎ、彼らは一躍人気者になった。
そんな数奇の運命を楽しんでいた三人だったが、突如として或る人物から連絡を貰う。
そして知らされたのは、彼らに起こった奇跡は運命ではなく人為的なものだという事実だった。
本作の内容はあまりに衝撃的で、実話であることを忘れそうになる。
どうやらこの世の中には、自分の目的を果たす為に人の人生を材料にする人間が居るようだ。
モラルを一切感じられない事実が本作では映し出されている。
この事実により、どれだけの人々の人生が変わってしまったのだろうか。
人間の知的好奇心の闇を映し出した作品です。
人を創るのは遺伝か環境か、様々なことを考えさせられました。