共感性羞恥みたいなものがむくむくと湧いてきて戸惑った。表面的には自分が送ったのとは似ても似付かぬ少年時代なのになんでだろうと思ったけれど。同じような行動をしてはいなくてもその行動原理はなんとなく理解できるからだと思う。
中でも特に目が行ったのがルーベンだった。自分にとってクールな居場所にやってきた新入りに初めは先輩風を吹かせてみるんだけど、その新入りがクールな兄貴たちにどんどん認められていくのを目の当たりにして、自分の居場所がなくなったように感じてイライラして。でもスティービーは幼いけれどそれをちゃんと感じ取っているし、レイもルーベンに居場所が必要なことをちゃんと分かっている。側から見ていれば分かることも、自分のこととなれば冷静に考えられないものだよな。
とにかく90年代カルチャーの宝庫!な兄ちゃんの部屋にはスティービーと一緒になってワクワクした!エア・ジョーダンのロゴを指でなぞるスティービーを見て、『AIR/エア』を思い出して胸がいっぱいになったよ。