Tatsu

mid90s ミッドナインティーズのTatsuのレビュー・感想・評価

4.4
あのジョナ・ヒルが、ラリー・クラーク、ハーモニー・コリン、ガス・ヴァン・サントを通過して、こういう青春映画を撮った事実にちょっと泣ける。オープニングのスタッフロールの最初にヒルをフックアップした張本人のアリソン・ジョーンズの名前が出た瞬間にも。単純な楽観や多幸感のみの代物になっておらず、ヒリヒリとした痛みもしっかり描き、それを痛みを伴うスケートボードを通して描くことが誠実。カルチャーの取り込み方、フィルム撮影のスタンダードサイズ。全ての要素が主題と合致し心地いい。初監督作としての瑞々しさもいい方向で効いている。傑作。
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