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mid90s ミッドナインティーズのamのレビュー・感想・評価

3.9
この作品をただ「青春映画」と表すのは違うと思う。青春って便利な言葉だとおもうけれど。
レイみたいな生き方はかっこいいし大人で最高、だいすきと感じたけど、誰しもがそうやって生きられるわけじゃないよね。
わたしはファックシット(あだ名わらう)とかの気持ちがよくわかるなあ。
夢を見て努力しても、自分よりそれを極められるひとがすぐ身近にいて、しかもそこに誘ったのは自分なのに…
諦めたことにして、そういう絶望をうまくやり過ごす方法を見つけるんだろうね。
レイの最後の言葉は、これからの彼らの友情を表してる。切ない痛み。ロサンゼルスに留学していたときに感じた、夜のdowntownのどうしようもない底の深さというか…すごくよく思い出した。
正直スティーヴィーのような恵まれた人間の居場所じゃない。他の4人も然り。
恵まれてるっていうのはもちろん第三者目線の話だけど。

そしてA24は音楽がいいよなあ、ほんとに。

まあでもフォースグレードがいちばん好きだわ。
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