Shirorin

mid90s ミッドナインティーズのShirorinのレビュー・感想・評価

3.8
1990年代のロサンゼルス。
13歳のスティーヴィーは母親と兄イアン(ルーカス・ヘッジズ)と暮らしていた。体格差のある兄にかなわないスティーヴィーは、大きくなったら見返そうと考えていた。そして街のスケートボードショップで知り合った少年たちの自由でかっこいい姿に憧れを抱き近づいていく…というストーリー。


一言で言うならエモい。
あまりこの言葉は好きでないのだけど、この言葉がピッタリくる作品。

オープニングのA24のボード文字🛹
スクエアなスクリーンサイズ。
ノスタルジックなザラついた映像。
音楽の使い方。
A24らしいオサレ系映画でした。

スティーヴィー役の子が凄く可愛い💕
プロのスケーターなんだ。
これに出てる子たちはみんなスケーターなのね❗️

冒頭いきなりボコられてるシーン。
その音にビビる😣(ビビリィなので…💦)
屋根の穴をかわりばんこに飛ぶシーン。
急な無音暗転になっての事故。
めっちゃ心臓に悪くてドキドキした💦
この子、痛い目に遭ってばっかりじゃん。

ずっと10歳いってないように見えてたので(13歳て説明あったっけ?)、酒、タバコ、薬、女…と手を出していくのはちょっと引いたけど、少年が大人になりたいと足掻く姿は見ていて共感できた。

憧れ、背伸び、嫉妬、喧嘩…
彼の痛くて脆い少年特有の繊細な表情が素晴らしい。

時代こそ90年代だけど、結局今も少年たちは、親や兄弟、仲間との関係にモヤモヤしたり、居場所と呼べる場所を求めたり、自分以外の人の事情や背景にも気付いたり…こんな風に成長していくのは、何も変わらないのではないか。

LAの🚃レーンを堂々とスケートする少年たちを逆光で捉える絵が美しく印象的でした😊
Shirorin

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