レントン

mid90s ミッドナインティーズのレントンのレビュー・感想・評価

3.8
個人的な思い入れがあるカルチャーなので(特に80’s半ばから90’s半ばにかけて)見る前から期待大だった。
登場するnakel smithsはadidasとのコラボシューズを出すようなプロだし、Olan Prenattも(元?)illegal civilizationというスケートコミュニティに所属していてモデルもこなす勢いのある人たちで、彼らのインスタを見てた時から楽しみだった。
話題のA24からの作品かつ全編16mm、オーバーサイズのTシャツやデニムで滑ってるだけでもの凄くカッコよく見える。

スケートっていうのはコミュニティとしての価値が高いというか、結局人とふざけて楽しみながら、DIY精神だったりインディペンデントな姿勢で盛り上がるものなので、当時の雰囲気は結構出てるのかな
タバコ、アルコール、ドラッグ、セックスという青春映画にはなくてはならないものだけど、そこはKIDSとかの方がもっと生々しくてリアルだったかと思うので、見てなければ是非見てほしい。

途中レイが語るスケボーで金を稼ぎたいという野心は、単純に滑るのが好きで、だからこれをもっと続けて上手くなって生活していきたいっていうとてもシンプルで、だけど夢ってそうあるべきだよなっていう熱くなる話だった。もちろんそう思う人は多いとは思うんだけど、やっぱりコミュニティの居心地の良さに動けなくなる人とかは多いわけで。

余計な話が多くなったが、ラストシーンは鳥肌が立った、ちょっとでもスケートカルチャーが好きなら見ても損はない映画だと思います。
レントン

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