このレビューはネタバレを含みます
た。
ジョナヒルの監督作品。
妹が主演するブックスマートも現在公開中。今なら兄弟作品を堪能できる。
最近ライムスター宇多丸さんのラップ史入門を読んでいるので、
90年代Hip Hopがふんだんに聞けるし、舞台はLAということで鑑賞。
最初のスティーヴィーが兄の部屋に入り、そこにはキャップやエアジョーダン、
CDやカセットがずらりと並んでいて、冒頭からテンションが上がる。
あまり裕福な家庭でないにもかかわらず、あそこまでコレクションが揃っているのが少し不思議。
兄のイアンがどこかで観たことあると思ったらWavesとレディバードに出ていた人だった。
みんなで悪ふざけして、危険なことをする感じや、友達がうまくいく様子に納得いかず、
悪絡みしたら、嫉妬したりという感情がヒリヒリするくらい伝わってくる。
スティーヴィーがお酒やタバコ、終いにはドラッグにまで手を出す様子には、観ていて辛い。
ファックシットというあだ名の登場人物もいるぐらいFワードをこれでもかというくらい浴びるのも疲れた。
レイがスティーヴィーを誘い、スケートするシーンとかザ青春!
レイが病室で放った一番悲惨な目に遭っているけど、そんな必要ないだろという言葉。
登場人物の中でもレイの存在は大きい。
兄が二人分のジュースを差し出すシーン。
最近リトルダンサーを観たばっかりだったので、
親子関係だったり、友情、兄弟という部分を重ね合わせてしまった。
車に乗り込むシーンは次の展開が予想でき、辛かったけど、
最後の映像で幕が閉じて良かった。
スティーヴィーには、母と兄や仲間との関係を立て直し、頑張っていって欲しいな。