masaka

劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Wandering; Agateramのmasakaのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

ゲームの中でも人気の高いエピソードの映画化。
だけど、ゲームの方がよっぽどシナリオの出来が良いってどーいうことさ。


原作ゲームの第一部ではおそらく1、2を争うエピソードだし、実際(色々な意味で)「泣いた!」って人も多いストーリーだから、期待値が高かったことは認める。
が、それでフォロー出来るレベルを遥かに下回ってるんだからどうにもならない。

制作側も、完全にゲームファンしか対象にしてない超不親切設計で、必要じゃない説明は勿論必要な説明まで全部省略し、とにかく筋を追うことだけを目標にしてたとしか思えない出来。

確かに、原作ゲームはゲームなのにシナリオパートが長い事で有名だけれど、だからってアレもこれもそれも省いてゲーム内の見せ場だけをパッチワークが如く繋いだだけの展開を誰が良いと思うんだって話ですよ。
キャラクター達はいきなり脈絡も無く出てきて良いこと言った風なフリをしたかと思えばたったか散っていくし、それで主人公が泣こうが歯を食いしばろうが、感情移入なんか出来るはずもない。
むしろ、その程度の関係性で何で泣いてんの?とすら思う。
そのくせマシュ(ヒロインキャラ)は原作にもない入浴シーンが唐突に(本当に唐突。お風呂に入ろうとか誘われるシーンすら無く場面展開した瞬間に裸だった)いきなり挿入されてて水戸黄門かよ、と。
大体、なんでただの客人がファラオと一緒にお風呂入ってるんだ。

でもって見せ場である筈のアクションシーンも酷い。アニメーションからCGが浮いてしまってて、違和感しか覚えない上に、ちまちました動きでなにやってるのかわからない。というか、誤魔化されてる感じ。
テレビアニメとかだと制作時間が短いから同じ動きの使い回しや静止画なんかで尺を稼ぐのは良くある手法だけど、映画でそれを見せられるとは思わなかった。

作画もデッサン狂いまくりだしクオリティ低くて、production I.Gってマジで!?って思ったもの。
最近アニメ映画観てなかったので、production I.Gって私の中では攻殻機動隊とかの緻密で丁寧かつスタイリッシュなアニメを作るってイメージだったのに、完全に真逆でびっくりでした。
こんな驚きは要らん。

後編が公開されても観に行くかどうか、ちょっと悩みそう...
masaka

masaka