TaBlraSA

劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Paladin; AgateramのTaBlraSAのレビュー・感想・評価

3.3
名場面、名台詞が後半に偏っており、かつ派手目なバトルも後半がメインとあって、第一部同様駆け足ではあるものの物足りなさは薄まっている。
宮野真守のブレスの演技が良すぎる。やっぱりただのイケメンより生きるのに疲れ果てた男の演技こそ彼の真骨頂では。
某所で「イキり鯖太郎」などと揶揄される主人公、立場上どうしても「他キャラの後からついて行き離れたところで偉そうなこと言う」人物になってしまうのだが、今回そもそも決戦がメインなので出番そのものが少ないこともあり鼻にはつかなかった。
後半作画監督が変わったのか?瓦礫の輪郭がクッキリ黒で描かれたりキャラの作画が崩れたりしてたのが…(後者は迫力出すための演出と取れなくもないが)

総じて言えることは圧倒的な尺不足。円卓各々にギフトが与えられてたわけだが、ゲーム未プレイ者にはガウェインの“不夜”くらいしか印象に残らなかったのではないだろうか。前作でトリスタンの残虐性を、今作でギフト受け取り前の優しさをしっかり尺とって描写できていれば…

余談。ソロモンの映画化が発表されたが、もしやるとすれば完全に「長編作品のクライマックス“だけ”を映画でやる」ことになる。キャメロットやバビロニア以上に初心者お断りになることは明白だが登場サーヴァントは(恐らく)最多となるはず。しっかり説明・描写するのか?せめてパンフレットで誰がなんという英霊なのかくらいは解説して欲しいが。
TaBlraSA

TaBlraSA