このレビューはネタバレを含みます
映画を観るときは公式トレイラー以外の事前情報を仕入れないタイプなんですが、この作品もてっきり普通の映画だと思い込んで見始めたんですよ。
開始数分『あーノルマンディー上陸作戦の話ねー把握。昔からいろんな映画やゲームで見てきたからよく知っ（ているような気になっ）ているよ、うう……』と、上陸作戦の落下傘部隊として参加している主人公の身にこの先起こるであろう悲劇の数々に想いを馳せて、早くも鼻の奥がツーンと疼いちゃったりして。で、序盤はほぼ予想通りの展開です。夜の海と沼地に飲み込まれる落下傘部隊、生き残りも散り散りになり、主人公はかろうじて生き残った数人の仲間と共に指示されたドイツ占領下の街を目指し…。
が、そこからちょっと不穏な空気になってくる。駐在ナチスドイツ軍の尋常ではない厳重警戒っぷり、ひょんなことから主人公達を匿ってくれたヒロインの家に隠された秘密、そしてナチスドイツがその街で行なっていた非人道極まる人体実験の全貌がやがて明らかに……！
一言で言っちゃえばぶっちゃけバイオハザードなんですけど、出てくる登場人物や背景としての戦争の悲惨さなんかがどれもこれもしっかり描写されていて、そこそこのめり込んで観られる良作という印象でした。嫌な奴はいるけどバカはいないから見ていてストレスがない。主人公やヒロイン、上司や敵役もちゃんとそれなりの行動に理由があるから脳内で忙しく突っ込みながら見る必要がない。アクションの一番の見所は主人公じゃなくて上司！ だよね主人公にそれはやらせられないよね！（見てのお楽しみ）
戦争とアクションとゾンビが好きならおすすめ！
バイオハザードやプレデターが好きな人には間違いなく刺さるでしょうって感じの映画でした（刺さった）。
