風来のリヨナ

ブラック・ウィッチの風来のリヨナのレビュー・感想・評価

ブラック・ウィッチ(2017年製作の映画)
4.1
我より出て我に向かえ。

オカルトマニアな女子リアちゃん。同じようにオカルトマニアな友達と黒魔術本のサイン会行ったり楽しそうなんだけど、母の束縛が尋常じゃなくて疎ましい。というのも父が亡くなったようで、それから母は酒飲んでは泣いてるばかり、ちょっと帰りが遅れると「ずっと一緒にいろ」とキレるような始末。ついには、この家にいたくないと主張を始め、学校とか友達とかあるのに勝手に引っ越しを決定。自分で車買うよって言ってもバイトも禁止だとか無茶苦茶言って送り迎えを買って出る。ついていけない。

渋々越した先で友達のこと馬鹿にされた上に、「お前見てると父親思い出す」とか言われてリアちゃんついにキレる。オカルト本を頼りに親を殺す呪いを実施。特に何も無いかなと思ったら起き始める異変。ただ、その頃には母も落ち着きを取り戻しリアちゃんに謝罪。まぁでももう遅いわけで…みたいな。

魔女もので大好きな『ウィッチ』(韓国のじゃない方)の人の作品。得体の知れない邪悪な存在の描き方がやっぱり上手で、デーモンとはちょっと違う魔女的なホラー感がいいなと思った。『ウィッチ』もそうだけどガッツリ心に残るシーンがあるのでそれだけで見ていい気がする。

個人的に気に入ったのは、せいぜい指先つついて血を垂らすくらいかな?と思われたところバッサリ手首切ってリスカ雑炊作る儀式シーンのえっちさと、遠方でいっときびちびちしてガサガサこっちに向かってくる魔女です。
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