2年待ちましたよ、この映画を観るのに。
公開情報が発表されたのがおよそ2年前。「まだ来年かぁ〜！」なんて、今か今かと待っていたのに泣く泣く公開延期。しかも数ヶ月とかでなく1年の延期。長かった。
窮地に立たされる藤原竜也はなんであんなに魅力的なのでしょう。どんな目にあってもこの人は無事なんだろうな、やってのけるんだろうな、という安心感がある。溢れ出る生命力の色気がすごい。びしょ濡れ、ズタボロ、流血…それにしてもひどい目に遭いすぎている（笑）
間違いなく正真正銘、堂々のアクション映画。良い意味で、邦画ぽくない派手な演出の連続。予告のイメージともだいぶ違う。
アクション映画・スパイ映画なのに、終始漂うじめっとした邦画ぽさ。エンドロールで気付いてすとんと腑に落ちた。まさか吉田修一原作だったとは。「悪人」「怒り」「パレード」の…。意外だけど、納得。
アクションメインの見応えあるド派手な演出だけど、本質は哀しい辛い苦しい、そして生きることをテーマにしたお話なのではないかと。
でも後味の悪さもなく、暗く沈みすぎることもない。天気は大荒れ、同じくらい気持ちも荒れてた中での鑑賞だったけど、足取り軽く映画館を後にしました。
